FANUC製ヒト協調TAMOTU製作記録
昨年末ぐらいから、巣ごもりに合わせた趣味ということでプラモづくりをはじめました。
RGユニコーンから始めて、既に4体ぐらい作成済みです。FAGのゼルフィカールの武装パーツのおもちゃっぽさをなくしたいという気持ちから、塗装にもチャレンジしてみたりしました。
せっかく塗装できる環境を整えたということもあり、なにか塗装込で作成するキットを購入したいなーと商品ページを探していたところに、なんと塗装コンテストを開催するというあまりにも最適なキットを見つけてしまったので購入して組み立てましたというお話です。
開封
箱の外観はこんな感じです。
開けてみるとこんな感じ。ランナー数は少なめで、パーツの一つ一つもかなり大きめです。組み立てやすそう。
仮組み
ひとまず塗装は抜きにして、パーツを切り出して組み立ててみます。外観部品になりそうなところはゲート処理もきちんとしておきます。
内部フレームのみで組んだのがこちら。
はい、なにかおかしいですね? 実は、頭部の内部フレーム部分を作業中に紛失しました。そこまでちいさなパーツでもないのに、なぜいなくなるのか。しかも部屋の掃除しても出てこなかったし。どこへ消えてしまったのか。仕方ないのでランナーの単体注文をしました。
外装パーツをつけるとこんな感じ。すぐ外すのでゆるく取り付けてます。
脚一つに対して3つの可動関節があるので、結構いろんなポーズを取らせることができます。
ただこの関節パーツえらく硬いので、棒ヤスリで穴をちょっとガバくしてあげたほうがよいですね。ちゃんとはまらなかったので力をかけてハメようとしたら思いっきり白化しました。
合わせ目消し
仕上がりの見た目を良くするために、パーツとパーツの間にできてしまっている隙間を消す『合わせ目消し』という作業を行っていきます。仮組み時の写真でも見えてますね、この部分です。
パーツをバラして、嵌合部分に接着剤を塗布してから再度嵌合します。接合部分が溶けたプラで盛り上がるので、ヤスリで表面を均します。ヤスリがけまで終わるとこんな感じ。
かなり目立たなくなってると思いません? 若干色味が変わっていますが、ここは塗装してしまうので多分大丈夫です。これを脚4つと頭に対して行います。
この状態で組み立ててみるとこんな感じ。
けっこうキュートですね。色塗らなくてもいいかもと思ってしまいますが、当初の構想から外れてしまうのでちゃんと塗ります。
塗装
塗装準備
まずは材質を確認します。ABS素材だと有機溶剤で部品が劣化してしまうので。今回は内部フレームにABS部品が含まれているので、外装の白いパーツのみ塗っていきます。 CRXシリーズっていうのがリリースされてたんですね。最近産業用ロボットの情報仕入れてなかったので知らなかったです。今までのCRシリーズと比べると、だいぶ他社製のヒト協調ロボットと同じ用な、丸いフォルムになりました。三菱とかUniversal Robotとかのヒト協調ロボットもそうなんですが、こういう丸いフォルムになると、軸同士がオフセットされた位置関係になるんですよね。軸部分の空洞に体を挟むことを防止するためにこういう構成にしてるのかな? 正直オフセットしてないほうがティーチングはしやすいと思うんですけど。
次に塗装色の検討ですが、今回のテーマはFANUC製ヒト協調TAMOTUなので、FANUCのHPにてヒト協調ロボットの画像を確認します。
協働ロボット - ROBOT - ファナック株式会社
ロボットに関するどうでもいい話
そういえば新型の協調ロボットといえば、FANUCさんは某Lロボティクス社を買収してなかったっけ?腕伸びてないやん!と思い出し調べてみたら、信頼性を理由に販売中止、回収および無償交換を行っている記事を見かけました。そりゃ可搬重量超えてないハンドなのに腕伸ばしきったら下がるレベルではなぁという気持ちになりました。新シリーズにはかつてのLロボティクスの技術も生かされてたりするんですかね?
協調ロボットの課題としてケーブル回しがあると思うんですけど、それを解消するプラグイン対応のハンドが充実してるのは素晴らしいなと。シュマルツ、CKDなんかの有名メーカーのハンドが揃ってるのである程度のことは対応ハンドだけで対応できるんじゃないかな。私が前職で働いてる間にこういうのが充実してればもっと楽に仕事できたのになーって。なんかCRXシリーズ専用台車ってのがSUSから出てるみたいですよ!ウケる。
昨今のコロナの影響で生産の現場に人を雇うということのリスクが高くなってるし、フェイスカバーのような特需製品の製造対応するための簡易設備の導入という点で考えると、製造業においてヒト協調ロボット業界は今の業界においては比較的先行きの明るい業界なのかもしれないですね。調べてみたら2020年3月に大きく落ち込んだのを最後に、2021年2月現在までFANUCの株価は右肩上がりでした。
CRXシリーズ準拠なら白ベースのフレーム緑というカラーリングで再現できそうですが、フレームがABS素材なので、白パーツを黄緑に塗って、CRシリーズに寄せる形で塗装します。色は多分、以前作ったファナックイエローに緑を混ぜればそれっぽくなるんじゃないかと。
塗装前作業
まずは塗料ののりがよくなるように表面を1200番でヤスリます。
次に塗りたくないところをマスキングテープで保護します。今回は塗り分けしないので、嵌合部分だけマスキングしました。
下地塗り
塗料の食いつきがよくなるらしいので下地を塗ります。グレーサフの1500番をスプレー缶で。塗るとこんな感じ。
本塗装
ファナックイエロー 8:緑 2ぐらいの割合で色を混ぜて、エアブラシで吹きます。3回ぐらいに分けて重ね塗りしました。
塗り終わりがこちら。
色作ってた段階だともうちょっと明るく見えてたんですけど、塗ってみると若干暗めですね。下地白だったら違ったのかな?
まあこれはこれで。
組み上げるとこうなります。かわいい。
デカール貼り
色はFANUC仕様になったので、デカールで社名ロゴを入れます。ここまでするとさすがに怒られるのかな?
水転写デカールでロゴを作ります。
水転写デカール使ったことないのでうまくいくかだいぶ不安でしたが、まあ見れるものに仕上がったのでは? 片方は若干傾いてますけど、そこまで目立ちはしない、はず。
完成
デカール部分を馴染ませるかつ、塗装の保護のためにトップコートを塗布して完成!
かなりいい感じです。が、FANUCっぽいかと言われると多少疑問。ロゴで強引に持っていっている気がしないではない。あとは頭の内部フレームがないので、届き次第組み込んでちゃんと完成させます。
ちなみに、脚や胴体側面などに、3mmジョイントがあるので、FAGと部品を共有できます。
ゼルフィカールの武装をくっつけて、今は内部フレームのない頭部部分に腰掛ける状態で飾ってます。ヒト協調とはいったい。
今後は今作ってるFAGのグライフェンを部分塗装しようかなーという気持ちと、あとはRGバンシィのアームドアーマーが安く手に入らないかなーという気持ちです。アームドアーマー手に入らないなら諦めてMG組もうかというのも悩み中。