【ポケカ】忌子を産み出してしまった話

みなさん、ポケカしてますか?
私は最近、忌子を錬成してしまいました。今日はその話をします。

カードゲーム熱がマスターデュエル→デュエマときて最近はポケカをやろうかという気持ちになったので、新しいデッキをつくることにしました。新しい弾も出たみたいですし。とはいえ大会に出るわけではないので、環境で勝てるデッキというわけではなく、使いたいカードを中心にデッキを組もうという方針でデッキ作成を始めました。今回はその経緯をまとめることで戒めにしようという内容です。

コアになるカードの選択

私は鋼タイプのポケモンが好きなので、なんらかの鋼ポケモンを主軸にしたデッキにしたいと考えました。そこで目をつけたのがジバコイルです。

C130という高火力とH70B115D90という並以上の耐久が魅力のポケモンです。カードには関係ないですけど。
調べてみると、ポケカには通常のジバコイルジバコイルV・VSTARの2系統が現在使えるカードとして存在していました。ジバコイルの特性によるエネルギー加速は対象のポケモンのタイプを制限しませんし、ジバコイルVSTARの技の効果でグッズをサーチできるので、ふしぎなアメをつかったジバコイルの進化をサポートできると考え、相互にシナジーがあるということにして、この2種を使ったデッキを作ることにしました。
ジバコイルの特性によるサポートでたくさんエネルギーが加速できるはずなので、鋼エネルギーを大量に要求されるポケモンジバコイルと一緒に採用しようと思いました。鋼エネルギーの数だけ打点があがるしエクストラターンももらえるというあまりにも最適なカード、オリジンディアルガVSTARを見つけたので、ジバコイルジバコイルVSTAR、オリジンディアルガVSTARをメインに据えることにしました。

デッキの完成

出来上がったデッキがこちらです。
- ジバコイルV・VSTAR 2
 そんなに雷エネルギーを提供できないと思ったので2枚ずつ採用にしました。
- コイル ジバコイル 3
 2体ぐらいベンチに並べられれば1ターンに3枚ぐらい加速できると思い、盾落ちしてもいいように3枚ずつにしました。
- オリジンディアルガV・VSTAR 2
 某カード通販サイトで2枚までは割引になってたので2枚ずつにしました。半額くらいで買えたので嬉しい。
- ふしぎなアメ 3
 コイルが3枚なので3枚でええやろという気持ちです。
- クイックボール ハイパーボール 4
 サーチカードは積められるだけ積んでいいという教義のもと生きているのでフル投です。
- しんかのおこう 2
 コスト要求されないサーチカードは神なのでフル投したかったんですが枠が足らなくなりました。
- ふうせん ポケモンいれかえ 2
 ポケカではどうやらポケモンを入れ替えるカードが強いらしいので4枚ぐらい入れてもいいやろと思って入れました。
- 鋼エネルギー 10
 ジバコイルの効果でデッキトップから6枚確認できるので、デッキの1/6が該当カードであれば1回ごとにまあ1枚は引けるんじゃないかと思いました。
- オーロラエネルギー 4
 手札コスト要求されるとはいえ、全色のマナが出るのはさすがに最強カードだろと思ったのでフル投しました。
- エネルギー転送 2
 つまるところ未開地だろ?という考えで採用しました。多色デッキならとりあえず採用していいカードなんだろうなと。
- 雷エネルギー 2
 エネルギー転送でサーチできるように最低1枚、盾落ちしてもいいようにもう1枚で2枚採用にしました。
- バトルVIPパス 3
 なんか書いてあることが強いカードだったので。
- メタルソーサー 2
 鋼デッキだったら多分何枚か採用したほうがいいんだろうなーと思ったのでとりあえず2枚入れました。
- 博士の研究 3/マリィ 2/冒険家の発見 1
 サポートは強いドローカードを入れるといいらしいと聴いたので。

回してみた感想

泣くほどよわい
オーロラエネルギーは手札でダブつくし、ジバコイルは鋼エネルギーを捲らないし、オリジンディアルガは一生置物のまま。ゴミだけ抱えてなにもしないコイルを見守りつつ緩やかに死を迎えるデッキの完成です。
いったいどうしてこうなってしまったんでしょうか? 考えてみましょう。

失態1:ジバコイルVSTARとジバコイルの相性はよくはない

ジバコイルジバコイルVSTARのエネルギー加速ができるのは紛れもない事実ですし、ジバコイルVSTARとふしぎなアメの相性がいいのは事実だと思います。特に後者は、ふしぎなアメとしんかのおこうを一気にサーチできるので安定して2進化ポケモンを展開できるというのは強みであると今でも思っています。
ですが、ジバコイルVSTARのエネルギーを加速したいだけなら運に頼らない別の手段がありますし、ジバコイルVSTARのグッズサーチは最速でも3ターン目からしか使えません。ジバコイルの効果はできる限り早く着地させて試行回数を増やすべきタイプの効果ですので、相性がいいとは言えませんでした。そこに気づけなかったというのが失態のその1です。

失態2:鋼エネルギーの枚数が足りない

これはデッキを組む前に計算しろ案件ですが、デッキ60枚のうち10枚のカードを、6枚のカードをどのぐらいの確率で引けるかというと、7割に満たない確率でした。これだとまあ体感5割は失敗してるように見えるんだろうなと。13枚で78%、14枚で81%ぐらいになるので、このぐらいの枚数は採用するほうがいいんだろうなと思います。このあたりの計算は以下のサイトがめちゃめちゃ便利でした。おすすめです。

https://yazirusis.com/calc/probability.html

失態3:そもそも多色にすべきでなかった

上記の枚数鋼エネルギーを採用しないとジバコイルが機能不全を起こすのであれば、それに更に雷エネルギーをデッキに足さないといけないとなると、あまりにもエネルギーの枚数が嵩みすぎます。とすると、ジバコイルの効果を使うのであれば鋼単色で成立するデッキを組むべきでした。他のTCGに触れているとアンタップインする未開地のエネルギー転送、手札コスト1枚要求の5色土地のオーロラエネルギーがとても強そうに見えましたが、それでごまかせるほどバランスの取れているデッキではありませんでした。

失態4:ゲームプランを考えていない

このデッキはそもそもジバコイルVSTAR、オリジンディアルガVSTARをそれぞれ1体ずつ育てられればいいだろうぐらいの気持ちで組んでしまっていました。でも上記2体が倒されたとしてもまだゲームに負けないので、3の矢が必要です。そんなもの存在しないんですけど。どういうゲームプランで進むのか、そのプランに対してアタッカーが何体必要なのかというのをデッキ構築の段階できちんと検討する必要がありました。

失態5:理由なきカードの採用は悪

なんとなく鋼デッキだからメタルソーサーを採用しましたが、ベンチの、しかも鋼ポケモンにしかエネルギーをつけられないとなると、非常に使用タイミングが制限されているなと感じました。こうなるぐらいだったらトラッシュからデッキに戻してしまってジバコイルの期待値を上げるほうがマシなのかなと思います。TCGに限らず、なんとなくのデッキ構築、プレイングは最悪です。

それでもデッキ構築はたのしい

以上、デッキ構築に失敗した話でした。私は『このデッキ構築に失敗する』という経験こそがTCGの魅力だと思ってます。考えてる間は完全無欠の最強デッキだと思いながら、実際に組んで回してみたらなんか全然思ってたんと違う、あんま強くなくない? みたいなことを延々繰り返すこの行為が面白くてTCGやってるみたいなところはあります。デッキ構築もおもろい、プレイしてもおもろいというのはゲームのポケモン対戦と似たところを感じますね。自分のオリジナルデッキで『不本意と仲良くすること』はゲーム体験として私はとても好きです。だからみんなも軽率にオリジナルデッキ組もうね。

まあそれはそれとして、買ったカードを無駄にするのは流石にお金がもったいないので、ジバコイルVSTARとディアルガジバコイルでデッキ分割して再度構築してみようかな。うまく行ったらまた書きます。