シグナル100を観ました

年始から映画3本も観ちゃったので今年は当たり年かもしれん

2020/1/24公開の映画、シグナル100を観てきたのでそちらの感想を。 ちなみに観たのは1/25です。期間が空いてるのには目を瞑ってください。 映画の内容が内容なので、さくさく読める記事を目指したい。

概要

公式サイトは以下。
www.signal100.jp 主演はメイン張ってる映画にあたりがないと噂の橋本環奈ちゃん!
その他若手俳優が多く出演しているみたい。
原作は漫画らしい。チェックしてないです。

あらすじ

祝日に学校にて特別講義が行われるということで、視聴覚室に集められたとある学校のとあるクラスの生徒たち。生徒たちはそこで催眠映像を見せられてしまう。
その催眠というのは特定の行動をとった際に自殺してしまうというもの。その行動[シグナル]は全部で100あるらしい。
催眠を解除する方法はたったひとつ、「生き残りが一人になること」。
彼らの運命はいかに!?

実態

あらすじからミステリー寄りの作品かな?と勘違いされてしまうのは不本意なので明言しておくと、
スプラッタです。ミステリー要素はほぼないです。
ここを勘違いされるとこの映画に対する評価が180°変わってしまう恐れがあるため、ここはちゃんと押さえておいてほしいですね。

良かった点

※ここから先はネタバレを多分に含みますのでご注意ください。

テンポがいい

今作における一番すばらしい点。
なんせ88分で36人が死ぬ。やばい。
特にすばらしいのが開幕。あれよあれよと言う間に5人ぐらい死ぬ。スマホをいじっただけなのに ここを見た瞬間、勝ちを確信しました。
これだけの人数が死ぬので、一人一人の死に様を重く描いたりはせず、さくさく進んでいくのでスナック感覚で見れます。

死に方が多種多様すぎる

設定上、「催眠によってリミットが外れているので普段は発揮できないほどの力が出せる」っていう免罪符があるので、死に方が好き放題しすぎている。
自分で舌をちぎってみたり、首を180°回転させてみたり、口の中で電球爆発させてみたり。画面映えする死に方の見本市みたいなことになってる。一番すきなのはヘリウムガスかなんかを口から吸い込み続けて破裂したやつかな
しかも、それをもったいぶらない。一度に複数人殺してみちゃったりする。最高。
R-15だけあって流血描写が多かったりするのでそこだけは注意。それなりにグロテスクだと感じました。

話の取捨選択が上手

この作品の上映時間、88分というのがこれまた絶妙。
なぜなら余計な描写をはさむ時間的余裕がないから。
からしょうもない恋愛要素も最低限だし、過去の回想も必要なとこだけを少し挟むだけ。ここの尺って長いとほんとにダレてしまう部分なので、これはほんとに素晴らしい判断だったと思う。なんなら公開直前まで観に行くか悩んでたけど、上映時間88分の表記を確認して鑑賞を決意するレベルだった。本当にえらい!
中盤長らく人が死なない場面もあることはあるけれど、そこ省いたら正直話が成立しないよねっていうところなので必要経費なんじゃないでしょうか。

橋本環奈ちゃんが映る時間が長い

まあ主役やし、ゆるされるやろ!!!
橋本環奈ちゃん自体がひどい目にある場面はないけど、顔に返り血が付着するシーンは何度かあるのでそこが見どころです。

悪かった点

流石に内容が薄すぎる

いやまあ本題ではないと言われればそうなんだけれど、話のつくりというか物語性というか、そういうところに褒められるところはなかったかな。
これ見よがしに映される痛み止めの薬とか、意味深に映されるクラスのルールの掲示とか、そういったものを雑になぞるっていうのが話の大筋です。
あとは黒幕の目的が見えなかったり、最後のシーンを理解するに足る材料がなかったり、そういうツッコミどころはかなりあります。
だから、ミステリーとして見るとボロクソに酷評されるのもまあ理解できるかなって。

終盤の謎の長尺カット

終戦直後、後日談のようなものを橋本環奈ちゃんが独白するシーンがあるんですけど。
なぜか顔のアップ。
しかも複数角度で何枚かの画で映される。
そして独白が終わったあとの、顔のアップのままで謎の間。
えっ
88分しかないのにまだ時間余ったんか?

まとめ

「なんか頭空っぽにしても雑に楽しめるエンターテイメント映画ないかなー」っていう人には大変おすすめです。☆3.9ぐらい!ある程度ハードルを低くして観に行った面はあるけれど、期待以上の作品だったかなという気持ち。カイジの口直しはできた感ある
ちなみに映画館で鑑賞すると隣の隣の席から謎のすすり泣くような声が聞こえて「え!??!?!?どこに対する涙!?!?!?」っていう驚きが生まれたり、後ろの席から「いみわかんない...」っていう嘆きの声が聞こえたりっていうアクセントが産まれるので、そこまで込みのエンターテイメント作品だと考えると、断然映画館に観に行くことをおすすめします。もうそろそろ上映終わりそうだから急いでね!!!