劇場版 賭ケグルイ の感想
※ネタバレを多分に含むので未鑑賞の方は注意
ミリオン6thプリンセス公演2日目、LV参戦前に賭ケグルイの映画版を見てきたので感想を書きます。
ちなみに今は原案小説を読んでるところ。まだ冒頭なので、ちゃんと読み進める前にひとまず映画の感想を書いておきたくなったので。
ってか記事の更新自体クッソ久々だな。映画見るたびに更新するのもありでは?
前提
・原作漫画は単行本で追っている
だいたい2巻発売後ぐらいから読んでます。
もとは原作者さんがWebで掲載されていたドミニウムという漫画が好きで、「そういえば最近更新ないなー」とHPを確認し、そこからTwitter確認したら漫画発売されててびっくりしました。
かなり気になるところで更新止まってますけど、そこまでだけでも面白いので見たことない方はぜひ。妄みたいな蛇喰夢子が出てきたり、河本ほむらって名前のキャラがいたりします。
・本編以外では双と仮を読んでいる
妄は読んでないです。あまりキャラが刺さらなかったので・・・
・アニメ1期は視聴済み、2期およびドラマは未視聴
アニメはあとで追いかける予定ですけどドラマはちょっとなぁ、という気持ち
会長の中の人が沢城さんなの最高だよね
感想
基本的にポジティブな感想を赤見出し、ネガティブな感想を青見出し、どちらでもないあるいはどちらともとれる感想を黒見出しという形で書いていきますので、適宜読み飛ばしてね。
基本的には時系列順に書きたいけど、全体を通しての感想も途中で挟むかも。
あとは原案小説読み終えたら追記したい。
夢子vs早乙女のトントン相撲
題材はちょっとした遊び感が感じられていいと思うんだけど、賭け代3000万はやりすぎでは?
夢子はまだしも早乙女がそれに乗ってることがかなり違和感。
原案小説だと鈴井も参加してのジュースを賭けたババ抜きだったし、これはそのままでよかったんじゃないか?って思った。
ただドラマだと早乙女が終始こんな感じなのであればまあ納得できなくはない。
鈴井役 高杉真宙さん
これははまり役だったんじゃないですか?
ギャンブルに振り回される一般市民感とか、ヴィレッジに憧れる小市民感とか、視聴者が共感しやすい立ち回りがすごい上手だと思ったし、見てて楽しかった。
夢子役 浜辺美波さん
きょとんとした感じのとぼけた演技と、不機嫌な時の演技がすごく夢子っぽいなって。
個人的にはすきです
でも「滾ってしまいます」と「賭ケグルイましょう」の演技は苦手です
清華役 中村ゆりかさん
かわいかったです!!!
カメラに被った人を避けようとしてるしぐさなんて特に
会長役 池田エライザさん
雰囲気はかなりあってたと思うんだけど、しゃべり方がちょっと違和感。
会長は感情のない喋り方をしそうだけど、それとぼそぼそしゃべるのとは違くない?
るな役 三戸なつめさん
まあそりゃ無理があるよな。
これは三戸さんがどうこうって話でなく、誰キャスティングしてもコレジャナイ感はぬぐえなかったでしょう。
あのキャラをリアルで演じようとするとどうしたってキツくなる。
原作における、所謂「顔芸」
目が赤くなったり、黒目がちっちゃくなったり、原作を再現しようという努力が見られたのはいいことなのかもしれないけど、別にそこは本質じゃなくない?
普通の驚愕した演技じゃダメだったのかな
夢子のギャンブルに対する鈴井の態度
夢子がヴィレッジに行くことによってギャンブルをしなくなればいいのに、っていう発言がけっこう違和感があった。
鈴井自体がひどい目にあってるのでギャンブルに否定的なのは納得できるし、危険な環境に身を置く夢子を心配するのもとても納得できるんだけど、ギャンブルが好きっていう夢子の人格を否定するようなこと言うのかな?っていう疑問があるんだよね。鈴井はギャンブルを肯定はしないだろうけど、夢子の個性を否定もしないだろうってイメージがある。
とはいえここは私が描く鈴井であって、原作者さんは鈴井をこう描こうとしてるのかもなと思わなくはないので、今後の鈴井の動きにも注目していきたい。
投票しない生徒は退学とする
さすがにひどすぎひんか???
とも思ったが、金額の指定はない(よね?見逃してるかも)から、最悪少額賭けてやり過ごすこともできるんかな。そうでなければ理不尽が過ぎる。無条件に1000万の借金かよ
木渡
え、木渡再登場・・・
誰だお前!!!!
かなり最後まで活躍してて意外だった。まさか早乙女と組むとは
お互いを全く信頼してないタッグ感は最高だったね
皇の立ち回り
完っっっっっ全に皇 伊月だった。最高。
この映画で一番評価したい。
夢子とペアを組むために群衆を金で散らしたり、予選突破のためにためらいなく金を積んだり、日和って勝ち筋を失ったり、八面六臂の大活躍でしたね。
すげえ!ちゃんと皇してる!!!っていう感想だった。ロボットは謎だったけど。
予選の勝ち方
なんというか、ご都合主義というか、カードの情報を鈴井がばらさないと成立しない勝ち方だっていうところが少し疑問ではあった。
でもここで正しい意味でない「一票の重み」って言葉が使われることに意味があるっていう見方もできるし、「でも見せてはいないですよね」の夢子が可愛かったっていうのもあるのでなんとも
「99パー生徒会、1パーお前ら」
ヴィレッジの鉄砲玉、犬八ちゃんが捕まった際、誰にやられたのかを問われたときに放ったセリフ(誤字あるかも)。ここでいうお前らとは対戦相手だった早乙女。
「絶対に生徒会のしわざだ!」ではなく、一時は戦線を共にしようとしていた人間を完全には信用せず、ちゃんと考えうる可能性を考慮しているのが見られる、「あ、犬八って突っ走るだけのバカじゃないんだ」って思える場面。大して重要な場面ではないのだけど(そもそも生徒会でも早乙女でもないし)、犬八というキャラが雑に消費されていないと感じられる、かなり好きなセリフ。
鈴井vs夢子の構図
ここもかなりの見どころというか、好きな場面。
歩火がわざと負けようとしていることを看過し、対応するように負けようとする夢子。
夢子の味方をしたい、ヴィレッジを貶めようとする歩火には賛同できない、でもそれにしたって2億の借金は重過ぎる。
悩みつつも、夢子と対峙することを決意する鈴井の葛藤と、それを受け入れる夢子のシーン。異常者しかいない盤面で唯一人間をロールプレイしてくれる鈴井の輝きっぷりが最高だった。とてもいい。
ヴィレッジの決起
天音のピンチに自らを鼓舞し、美化委員の妨害を乗り越え投票所に大挙して押し寄せるシーン。
どうしても主題というかメインシーンが紙しばいてるだけだから、映画としての画面映えが足りてない感じがあったんだけど、それを補う良シーン。
本題とはそれるから不要なシーンでは?という意見もわからないではないけど、せっかく大きなスクリーンで見るのなら派手なシーンはあったほうが嬉しい。
きれいで丁寧なつくり
・前半で出たスイーツの話題がオチで使われる
・虐げられていた民が反旗を翻し、勝利を手にする
・ちがった意味で使われていた「一票の重み」が本来の意味で再び使われる
・「ギャンブル無敗の男」と「賭ケグルイ」が両立したまま終わる
・前述したような、画面映えするシーンもある
といった、120分のエンターテイメント作品としてきれいな作りを丁寧に丁寧に積み重ねるとこうなりそうな気がする。
最終戦の賭け金のおかげで借金に困る人も生まれてないし(一般生徒は知らんが)、歩火以外に不幸になった人が生まれてないところもまた優しい・・・ん?
皇、お前借金背負ったままじゃない?
しかもロボくん分込みで倍額じゃない?
まあ君金持ちだからええか・・・
最後のエンドロールの3人はいらないと思います
まあ多くは語らないですけど・・・
総評
ドラマの時もおそらく言われていたし、映画版にも共通して、
「演出が過剰もしくは受け入れがたい」っていう点は残り続けると思う。
ただ、そこが気にならないもしくは多少我慢できるのであれば、お話としては面白かったので全然楽しめると思います。
少なくとも12人の死にたい子供たちよりは8516億倍ぐらいシナリオ面白かったし、実写ハガレンの3614兆倍ぐらい原作に対する愛は感じました!!!