ポルノグラフィティの好きな曲を年代別にあげてみたはなし

私の好きなアーティストであるところのポルノグラフィティがおよそ5年ぶりとなるニューアルバム『暁』が今月頭にリリースされました。そのアルバムがかなりの良盤だったので、このポルノ熱を発散しようという気持ちです。

ポルノグラフィティのメジャーデビューが1999年、そこから数えてもう23年になるので、以前は追ってたけど最近の曲は~って人とか、最近知ったから昔の曲はあんまり~っていう人が多数いるんじゃないかと思います。私自身、途中参入だし出戻りもしてますし。
なので、今回は各年代ごとに好きな曲を何曲か選んでそれを紹介するという形で、多くの年代の曲に触れてもらえればという気持ちです。

今までポルノはベストアルバムを3回リリースしているので、ベストアルバムの発売を区切りとして4シーズンに分け、各シーズン毎に5曲の計20曲を紹介します。

~RED/BLUE(1999-2004)

ベースのTamaが所属していた、ポルノグラフィティが3人だった時期です。
メジャーデビュー曲のアポロを筆頭に、ミュージック・アワーサウダージ、アゲハ蝶、Mugenなどのポルノグラフィティといえば!というレベルの楽曲がひしめいている時期でもあります。

リビドー

収録アルバム:ロマンチスト・エゴイスト
Bメロからサビまでの流れがかっこよくて好きな曲です。あとラスサビ前の間奏がめちゃかっこいい。重めな曲調もよき。

Report21

収録アルバム:foo?
イントロがめちゃくちゃいい!頭の20秒だけでも満足できるレベルです。終始疾走感のある曲で聴いていて楽しい曲です。

幸せについて本気出して考えてみた

収録アルバム:雲をも掴む民 (正式には掴は旧字)
ノリのよい楽しい曲という点もよきところですが、この曲の魅力は歌詞にあると思ってます。自己肯定ソング大好きマンなので。理想とは違う現実でも、たしかにそこに幸せがあるという歌詞は、しんどい時には少しだけ背中を押してくれるような、そんな力があります。ちなみにシングルのジャケットは1曲分の歌詞がまるまる載ってるという一風変わったものになっているのでそこも推しポイントです。

収録アルバム:WORLDILLIA
リビドーに続き、ちょっとダーク目な雰囲気の曲です。でもリビドーよりはちょっとローテンポ。この曲の最大の魅力はサビの歌声です。曲の雰囲気にあった、じっとりとした歌い上げ方が最高です。そして2サビの『甘い吐息』のすーっと抜けるような歌い方もまたいい!

メリッサ

収録アルバム:BEST BLUE'S
すごく有名な、所謂代表曲と呼ばれるような曲は意図的に省いていたんですが、この曲は思い入れがあるので入れました。ハガレンのアニメのOPで使われていた曲で、この曲のシングルをTSUTAYAで借りてきたところから私のポルノ好きが始まったと思っています。サビ-Aメロ間のメロディが好きです。そしてこの曲が収録されたシングルに収録された『見えない世界』『月飼い』もまた名曲なのでおすすめです。

~ACE/JOKER(2004-2008)

ポルノグラフィティが2人になったあとのシーズンです。私が一番聴いていた密度が高い時期でした。比較的CMタイアップが多かったような体感があります。

Sheep ~Song of teenage love soldier~

収録シングル:黄昏ロマンス(アルバム収録なし)
曲名にある通り、若い青い世代の恋について歌った曲です。『「俺も男だ 戦場に行くんだ」 大袈裟に奮い立たせよう』という、若さゆえの恋愛観みたいなものを描いた歌詞がとても印象的です。たぶんポルノはこういう曲がすくない。ラスサビ前の3:00-3:05ぐらいの高揚感が最高です。

プッシュプレイ

収録アルバム:Thumpx
めちゃストレートに熱くてかっこいい曲です。歌詞にもある通り、拳を突き上げながら聴きたくなるぐらい胸の熱くなる、そんな曲です。ラスサビの『OK』の瞬間は震えます。かつて憧れたロッカーについて歌い、そしてステージに立った自らについて歌うこの曲に15年後にアンサーが返ってくるのもまたエモ。あのロッカー、まだ戦ってんだよ。
この曲が収録されたアルバムThumpx(サンプ サンプ サンプと読みます)は個人的にポルノの中でも1,2を争う名盤だと思ってますのでぜひ聴いてみてください。

ジョバイロ

収録アルバム:m-CABI
ポルノといえばラテン調、というイメージをより強固な印象にした曲だと思ってます。ラテン調+悲恋=ポルノ、みたいな。ポルノでおしゃれな曲なに?って聞かれたら、私はこの曲を答えると思います。

Stand for one's wish

収録シングル:リンク(アルバム収録なし)
サビのギターが気持ちいい、疾走感のある曲です。運転中に聴きたくなるような曲です。それ以上のなにかを思いつかないですが、でも確実に好きな曲という分類で言えば上位に食い込んでくる、そんな曲です。

鉄槌

収録アルバム:ポルノグラフィティ
かなり重苦しい曲です。こういう振り幅があるのもまた魅力のひとつだと思います。Aメロとサビに入る瞬間(1:00-1:02ぐらい)が特にすき。あとは2サビ終わりの間奏(2:28-2:58ぐらい)がかなりかっこいいです。

~ALL TIME SINGLES(2008-2013)

楽曲の製作体制が変化した時期で、今まで多くの楽曲を提供していたak.hommaこと本間昭光さんの作曲がほとんどなくなり、作曲をポルノの二人のいずれかが担当するようになりました。あとアルバムのリリース頻度がちょっと落ちた時期でした。

ネガポジ

収録アルバム:∠TRIGGER
今までのポルノの曲とはかなり印象が違うなと感じた楽曲。歌声をいじってる楽曲っていままでほとんどなかったんじゃないかな? あとはこのぐらいのころから私は4つ打ち畑の住人になっていたので耳馴染みのある曲調だったというのも大きいかも。表題のとおりネガティブなのかポジティブなのかわからんおかしみのある歌詞もよきです。

曖昧なひとたち

収録アルバム:∠TRIGGER
別に悲恋ばっかり歌ってるわけじゃないんだよというのも紹介しておこうと思います。BEST JOKERに収録されている『約束の朝』などもそうですが、こういう穏やかな日常の1シーンを切り取った楽曲にもフィットする歌声なのがやはりボーカル岡野昭仁の魅力なのかなと。あと『曖昧という文字の中には 愛という文字も含まれる』って歌詞が好きです。着眼点おもろって感じ。

君は100%

収録アルバム:PANORAMA PORNO
これも『幸せについて~』と同じく、自己肯定系の歌詞が好きな楽曲です。でも方向性はちょっと違っていて、失敗まで含めて人生だよねというようなことを歌った曲です。ノリのいい自己肯定ソングはそれだけで存在価値がある。ラスサビの抜けていくような高音すき。

ワンモアタイム

収録アルバム:PANORAMA PORNO
アッパーな曲調と一歩すすもうとする人の背中を押す歌詞が特徴な楽曲です。製作されたのが東日本大震災から半年程度という時代背景も相まって、もう直接的に刺してくる歌詞です。歌詞が刺さらなくても、ノリやすい曲と力強い歌声で、それだけでも元気になれる曲だと思います。

はなむけ

収録アルバム:PANORAMA PORNO
かんぱーい!
過ぎ去る日々を偲ぶ、けれども明るい歌です。私もちょっと年を重ね、学生時代のことを思い出したりするようになってすこし解像度があがり、より好きになった楽曲です。懐かしい記憶を思い出して感傷的にこそなれど、でもかつてに戻りたいというようなネガティブな気持ちにはならず、明日もまたがんばらなきゃなって思う、そんな気持ちがちょっとずつ理解できるようになったからかも知れません。また5年後10年後聴いた時に私はどう思うんだろう?という興味がわく、そんな魅力がある曲です。

~現在(2014-)

活動20周年を迎え、個人での活動が増えるなど、活動にも変化があった時代です。そんな変化もあったため、楽曲のリリース頻度も下がりました。冒頭でも紹介しましたが、最新アルバムからひとつ前までは5年空きます。その分、最新アルバムにはポルノの様々な魅力が濃縮されています。

ANGRY BIRD

収録アルバム:RHINOCEROS
ネガポジが好きな人はきっとこっちも好き。歌とリズムがめちゃめちゃ気持ちいい。リズムが気持ち良すぎてあんまり歌詞のイメージがないかも。うまく表現できないですが、こういうメリハリの聴いたリズムの曲すき。

THE DAY

収録アルバム:BUTTERFLY EFFECT
少年マンガのアニメタイアップにふさわしい、疾走感のある曲です。開始数秒でもうすでにかっこいい。戦うという意思を奮い立たせるような熱い歌詞もまたいい。ラスサビ前の間奏が特にかっこいいんですが、デジタルリリースされているライブ音源アルバムの神vs神に収録されている同曲ではこれまたイカしたアレンジがされているのでそちらも必聴です。

カメレオン・レンズ

収録アルバム:暁
曲もいいんですが、これはもう歌詞がすばらしいです。大筋はまあポルノお得意の悲恋の歌なんですけど。『同じものを見ていても、他の人にも同じものが見えているとは限らない』というテーマで、それによるすれ違いを歌った歌です。特に好きなフレーズが2サビの
『不吉な声でカラスが鳴いた
 あれは僕が君の空に放した
 青い鳥なのかもしれないね
 美しい羽だった』
って部分ですね。見えるものの違いをこうも美しく表現できるのかと。

Zombies are standing out

収録アルバム:暁
初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れません。ただひたすらにかっこいい。サウンドと歌声のかっこよさにどこまでも酔いしれることができる曲です。一番好きかもしれない。

悪霊少女

収録アルバム:暁
せっかくなので最新アルバムからも1曲。表面的にはダークファンタジー的な話かと思えばその実はもっと普遍的なことを歌っているのでは?と思いを馳せられる歌詞と、Aメロからサビに向かって徐々に豹変していくような曲調の変化が魅力的な楽曲です。内容はかなり違うけど、カルマの坂とか好きな人はかなり好みなんじゃないかと思います。




以上、私のおすすめポルノ楽曲20選でした。特になにも考えずに20曲ぐらいでええやろーーーって書き始めたのでめちゃめちゃ苦労しました。ここに載せなかった楽曲以外にも名曲が腐るほどあるので、1曲でもいいなって思ったらぜひとも他の曲も聴いてみてほしいです。多分全曲Spotifyで聴けるので。まず最新アルバムの暁を聴いてみて、次はベストアルバムのALL TIME SINGLESを聴くのがいいかなと。その次は個人的イチオシアルバムのThumpxをぜひ。